分霊ついて
明主様御垂示 「分霊するのは高級な神様だけ」 (昭和24年8月21発行)
信者の質問
「ある霊の言によると、人間の生まれ変わりの際にはその人の性質のうちいくぶんかが備わって生まれるのだ。
例えば十あるその人の特性のうち五ないし六が備わって生まれるのだと申しますがこれは本当でしょうか。
この場合は霊の分霊ということにもなるのでしょうか。」
明主様御垂示
「霊の特性が多くなったり少なくなったりするってことはありますよ。
それから分霊ってことは人間の霊にはないんです。
神様のほうは高級になるほど分霊しますがね。
それから狐はちょうど分霊するように思えますが、分霊じゃなくて眷族がたくさんいて、これがほうぼうに懸るからちょっと分霊のように思えるんですよ、本当は分霊しないんです。
それから霊ってのは一瀉千里に行きたい所へ行くんです。
三軒でお祀りするときは三軒に行くし、十軒でお祀りするときは十軒に行くんですよ。
だからこれも分霊するように見えるんですが、人間の霊は決して分霊するもんじゃないんです。」
(註 一瀉千里(いっしゃせんり)・・・物事が速やかにはかどり進むこと。)
明主様御垂示 「分霊と化身」 (昭和24年2月25日発行)
信者の質問
「分霊と化身について御教えをお願いいたします。」
明主様御垂示
「分霊は人間にはなく神にのみあり、直系または傍系がある。
化身は仏である、夜の世界において神が救いを垂れさせ給うのに仏になられる。」
明主様御垂示 「分霊と化身」 (昭和24年5月25日発行)
信者の質問
「分霊と化身について。」
明主様御垂示
「分霊とはわけみたまと言い、人間にはないが神様はいくつにも霊を分けられる。
しかし神社で同じ神様をほうぼうで祀る場合、神の分霊と言うが本当を言うと、家来の直系とか傍系などの神様もある。
しかし天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)とか高皇産霊(たかみむすび)、神皇産霊神(かむみむすびのかみ)とかはそうでないが、
伊邪諾(いざなぎ)尊、伊邪冊(いざなみ)尊、天照大御神などは人体をもって一度この世に現われ給うた神であるから、爪や頭髪を分けて祭られたのである。
化身で一番重要なことは、仏は全部神の化身であって、夜の世界の間は仏の世であるから神々は全部仏に化身された。
天照皇大神が大日如来、月読尊が阿弥陀如来、稚姫君尊が釈迦如来というようにである。
従って、仏滅ということは仏がみな元の神格に還り給うことである。
善言讃詞に「観世音菩薩此土に天降らせ給ひ 光明加来と現じ 応身弥勒と化し」とあるが、観音は伊都能売の神であり、ミロク神の化身である。
従って、いずれは観音という御名もなくなる時が来る。
霊界ではすでにほとんどなくなっている。」